歴史博物館の裏側に位置する台北植物園は、約8ヘクタールもの広大な敷地に約1,500種類もの植物が栽培されており、まさに都会のオアシスといったところです。真夏の平日でも、人々が涼を求めて園内に広がる木陰の下や蓮池の周辺を散策する姿を見かけることができます。
園内は植物の種類や使用目的別に17のエリアに分けられています。また大きな池は9つのエリアに分けられ様々な水生植物が見学できます。
この植物園は日本統治時代に台北苗園として養殖の研究が行われ、1921年1月22日に正式に植物園として林業試験場から引き継がれました。1930年ごろまで園内には1,120種類の植物が栽培されました。そのうちの大半は新たに取り入れられた国外種であって、学術、自然科学の研究がさかんに行われ、学術教育へ大きく貢献されました。第二次世界大戦期間は枯渇してしまいましたが、光復後新たに整理され現代に至っています。
植物園の近くには歴史博物館、科学館、芸術館などがあり、この一帯のエリアは「南海学園」とよばれ、広大な文教地区を形成しています。
みなさんも都会の観光のがてら、ジェラシックパークのような熱帯雨林の植物が生い茂る植物園で一息つきながら、台湾の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょう。