宜蘭県政府文化局内にあり、歌仔戯(台湾オペラ)を中心にして傀儡戯(操り人形)などに関連した事物を収蔵している「台湾伝統演劇センター」です。民間に伝わる芸能や地方音楽の変遷を裏付ける事物を多数収蔵し、その保存や研究、さらにPR、詳細な情報の提供などの業務に従事しています。館内には、透視観察コーナーがあり、現代および古来、ご当地の歌仔戯の舞台の模型が展示されています。そのほか、視聴覚室や音楽紹介コーナーなどをそなえ、台湾伝統歌劇をいろいろな方面から考察できます。
歌仔戯
福建省南部に伝わる民謡をベースにその他の舞台劇の音楽、身振り、服装を吸収しつつ形成された台湾伝統の歌舞劇で、民衆に広く根強い人気があります。
傀儡戯
人形を操ることによって演じられる舞台劇のひとつです。人形劇は中国では古代より民衆の間に伝えられてきたもので、いろいろな種類がありますが、台湾に伝えられたのは上方からの糸で操る傀儡戯のみです。