彰化市の旧名は「半線」と言い、悠久の歴史と文化をもつ古都です。ここは八卦台地(又の名を八卦山脈)地区および平原区に分かれています。エリア内には豊富な自然景観、歴史、文化、および屋台料理を有します。八卦山大佛風景区や、台湾では数少ない扇形車庫、孔子廟、彰化市武徳殿、媽祖文化の重要地点である彰化南瑤宮、彰化肉圓、爌肉飯、素食麵、猫鼠麵などが含まれます。
八卦山は彰化における代表的な観光スポットで、かつては「彰化八景」の一番目の「卦山春暁」として知られていました。また、台湾における重要な戦場でもありました。その後、温泉場に変化し、記念碑が八卦山大仏に置かれています。大仏前の九龍池広場は彰化平原を俯瞰でき、近くには文学歩道、八卦山銀橋、賴和詩牆(詩が書かれた壁)、八卦山天空歩道などがあります。ここではまるで雲の端を散歩しているような感覚を楽しめます。八卦山は彰化の発展に関する重要な指標となっており、現在は彰化の人々の生活やレジャーにおける重要なスポットとなっています。
彰化市は豊富な自然景観を有するほか、台湾で唯一の活きた鉄道資產「扇形車庫」があります。これは主に列車のメンテナンスと保全、補給、調整の役割をもち、またの名は「機関車の旅館」と呼ばれています。扇形車庫には12個の外に向かって放射状に伸びた軌道があり、軌道中央には円盤があります。機関車が軌道中央に入ってきた際、中央の回転盤は空いた軌道に向けて回転し始めます。機関車が再び走ることが確定すると、保全メンテナンスが進められます。現在、扇形車庫には台湾最古のCK101の蒸気機関車が保存されています。その他、CK124、CT273およびDT668などもあります。
彰化の街中には数多くの伝統的な有名な屋台料理があります。一番有名なのは彰化肉圓(肉団子)で、低温の油に浸して揚げる方法と高温の油でサクサクに揚げる方法があります。さらに冷たい「涼圓」もあります。店によって異なるオリジナルのタレを付けて食べるため、それぞれ特色があります。そのほか、爌肉飯も彰化における庶民の美食です。通常は皮が付いた後ろ足の肉の塊、または豚バラ肉を用いています。竹ぐしに刺して食べるのが習慣で、肉を煮込んだ際に皮が破けてしまうのを避けます。店によって営業時間が異なるため、朝昼晩の三食、または夜食に食べることができます。そのほかの屋台料理には蛤仔麵(ハマグリが入った麵)や、肉まん、猫鼠麵(貝でダシを取ったスープにつみれなどが入った麵)、素食麵(ベジタリアン麵)などがあります。
彰化市は新旧の魅力が詰まった小さな都市です。自然景観が豊富であるだけでなく、悠久の歴史と文化、古跡をもちます。寺廟文化や屋台料理文化も発展しており、じっくりと味わう価値のある場所です。