南投県信義郷は「梅の故郷」と称される台湾最大の梅の生産地です 毎年、冬の終わりから4月上旬の清明節の頃に実が熟し、梅の花の観賞や梅の実採取の光景が信義郷で最も絵になる風物詩となっています。風櫃斗、牛稠坑、烏松崙は梅の名所として知られています。梅園を訪れると、山のすそ野から海抜に従って次々と梅の花が咲いていく様子を楽しむことができます。白雪を頂いた玉山山頂の景色がより一層美しさを際立たせています。
風櫃斗の梅の木は、黒く厚い樹皮とコイル状の枝が特徴で、淡く直立した美しい姿となっています。梅の木は樹齢30年前後のものが多く、中でも自強小学校近くの「老梅王」は樹齢70年におよび、生命力に溢れています。
梅のお花見シーズンには、信義郷農協では地元の自然資源と豊かな農産物、原住民族の文化的特色を活かして、「踏雪尋梅(雪を踏みしめ梅花を尋ねる)」というイベントを行なっています。高海抜の玉山で採れる冬茶や信義郷の葡萄の品評会や展示販売が行なわれる際が観光に最適なタイミングです。農会のブースでは、品評会で受賞したお茶や葡萄が販売されます。高品質な上に珍しいため、売り切れ続出となります。ぜひこの機会を逃さず、足を運んでみてはいかがでしょう。