宝蔵寺は康熙年間に建てられた寺院で、草屯経由で彰化の必見スポットである芬園郷進芬村にあります。1971年に寺全体が改修され、現在の姿となりました。古来から台湾中部の「三岩二寺(=鹿港龍山寺・芬園宝蔵寺と花壇の虎山岩・社頭の清水岩・南投の八卦山麓の碧山岩)」の一つと称されてきました。寺の境内には嘉慶年間の「宝山第一」の古い扁額や、道光年間の樟脳木の机など、多くの文物が保存されています。宝蔵寺の建築は、古(いにしえ)の風格が漂い、あたかも建物の壁は書画、そして柱は彫刻でできた建物と言ってもいいほどのものです。 中庭を抜けると本堂があり、そこには玉皇大帝、天上聖母、観音菩薩など、100体近くの像が奉納されており、お線香の煙に囲まれています。本堂の裏手に行き、二階に登って霊廟の絵を見ると、階上からはとても広い景色を眺めることができます。
宝蔵寺は何度も改修されています。寺院は「三殿双護龍建築」と呼ばれるもので、前殿は三間の幅で、木造の屋根は当時、彰化に住んでいた広東出身の職人が作ったもので、精緻な技法を用いて作られていました。しかし近年の改修の際、中国からの石彫りに取って代わられたため、昔の風格は失われてしまいましたが、正殿と前殿は、今も木造の姿をとどめており、加えて三川殿の龍虎の土彫も一見の価値があります。正殿の上には「宝山第一」と書かれた扁額があり、寺の重要な古跡となっています。1995年には寺の後方に大型駐車場、登山道、展望台、公衆トイレなどが整備され、宝蔵寺は古刹として有名なだけでなく、景観、自然生態、人文科学の価値観が融合した社会的・教育的な場となっており、レクリエーションと教育の両方に最適な場所となっています。