全長2,167メートルの「旧草嶺トンネル」。ここはかつて福隆から石城まで通じていましたが、往き来には並々ならぬ苦労が伴ったと言います。日本統治時代に入ってから鉄道が敷設されましたが、鉄道工事の中でも草嶺山脈を通り抜ける草嶺トンネルの工事はもっとも難関だったと言われます。トンネルは1924年2月に貫通。しかし、単線で勾配もあるため、使用に適さなくなり、1986年に別の場所に新しい草嶺トンネルが設けられました。旧トンネルは閉鎖され、その後20年近く放置されたままでした。 「東北角および宜蘭国家風景区管理処」は旧草嶺トンネルを歴史、文化、観光を組み合わせた「鉄馬隧道(サイクリング・トンネル)」として再生させました。2009年8月10日に正式にオープンしました。ここでは昔のままのトンネル風景を体験できます。自転車では片道所要約15分~20分、徒歩では30分以上かかります。
注意:徒歩で旧草嶺トンネル内を訪れる場合は平日のみに限られます。休日は自転車が多いので、皆さまの安全を考慮し、トンネル内を歩くことは禁止されています。