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蘭陽博物館

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一、経営理念、紹介

宜蘭をひとつの博物館に
蘭陽平野は豊かな自然と文化を育み、多様な生態系やエスニシティを内包し、人々は温かく活気に満ち溢れ、宜蘭はまるで博物館そのもののようです。当館は長い時間をかけこの理念を追求し、宜蘭とみなさんをつなぐ「窓口」の役割を果たしたいと考えています。研究や所蔵、展示、教育、レジャー、観光といった機能を通じ、宜蘭のリソースを結集させ、県を挙げて宜蘭そのものを博物館として持続的に末永く発展させるのが私たちの使命です。

人々と自然、歴史と文化の発信地
蘭陽博物館の所在地は、清代に烏石港として開かれた場所です。当時の港は船がひしめき、マストが並ぶ中、生活物資が運搬されるとともに、宜蘭と外の世界の文化が交流する拠点となっていました。蘭陽博物館は宜蘭の文化をさらに盛り上げ、新たなステージを切り開くマイルストーンとしてこの地を選びました。

大地と共生する建築
ユニークな建物の外観に、きっとみなさんも興味をひかれることでしょう。当館の建築理念は、大自然から生み出されました。建築家の姚仁喜氏は東北海岸一帯にみられる「ケスタ」と呼ばれる波状の地形をモチーフに、巨大な石の組み合わさった建築物を設計し、大地との融合を実現しています。遠くから見ると大きな岩の塊のようでもあり、近付くと仙人の修行の地のようでもある博物館は、大地と共生する有機的な建築物となっています。

二、常設展:

蘭陽平野に足を踏み入れると、山と海が混ざり合った光景を目の当たりにすることでしょう。私たちはこのような宜蘭特有の地理を、館内スペースに生かしています。山と平野、海で形作られた蘭陽の大地を再現し、環境とのふれあいを提供しています。

館内スペースは建築物の特徴を活かした4つの階層に分け、常設展のテーマを「序章」、「山のフロア」、「平野のフロア」、「海のフロア」、「時のトンネル」とし、宜蘭全体の地理、人々の歩みを示し、豊かな想像力を発揮できる空間を実現しました。

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