台北市の中心部にあり、杭州南路から西、中山南路から東、愛国東路から北、信義路から南に囲まれた区域で、敷地は25万平方メートルに及びます。ここは外国人観光客がよく訪れる台北の観光スポットの一つでもあり、屋根には北京の天壇様式が採用され、建物は四方から眺めるとエジプトのピラミッドのように見えるなど、独特な設計が施されています。清廉かつ広大さを象徴する白い大理石と青い瑠璃瓦を主体にした建物の周りにはベニ花が植えられており、独特の格調高い台北のランドマークとなっています。
このほか、敷地内には国際的なイベントが行える広場や国家戯劇院(オペラホール)と国家音楽庁(コンサートホール)があり、国際的なイベントが常時催されています。世界的に有名なチェロリストである馬友友(ヨーヨー・マ)やバイオリニストの林昭亮もかつてこのホールで盛大なコンサートを開催しました。敷地内にある公園の花、盆景、池、架け橋、小川などの造園風景は、言葉に尽くせないほどの美しさをかもし出しています。
紀念堂は中国風の外壁で囲まれており、その中には中国の伝統的な庭園芸術の美しさがあふれています。中央広場では、大型のイベントでは数年前の世界三大テノール歌手のリサイタルや大規模なランタン祭りから、小規模のイベントでは小学生による槍遣い競技やチアガールの大会、園遊会など、様々なイベントが催されています。高層住宅が立ち並ぶ台北でのオアシスで、台北の人々の心安らぐ光景を垣間見ることができます。