玉山は、標高3,952メートルで、東北アジアの最高峰であるとともに、台湾本島・中央山脈の盟主として君臨しています。冬には、雪が降り、氷に包まれます。その白き輝きから、この名があります。秀姑巒山から玉山群峰に至るまで三千級の峰々が連なり、台湾の屋根を形成しています。
この一帯は、台湾でもっとも古い地層構造をもち、切り立った断崖と深い渓谷が見事な景観を造り出しています。針葉樹から広葉樹へと広がる広大な樹林帯は、野生動物の宝庫となっており、それはそのまま生きた自然教室となっています。一方、清代に登山路として切り開かれた八通関古道などの遺跡もあります。1985年に、中華民国の国家公園に指定され、玉山を中心に南投、嘉義、花蓮、高雄の四県にまたがる、105,490ヘクタールに及ぶ生態保護区として設定されました。
玉山観光は、頂上を目指す登山以外にも、壮大な山岳景観が楽しめる新中部横断道路や南部横断道路のドライブもお薦めです。