台湾最大の屋外彫塑美術館
朱銘美術館が9月19日(1999年)、正式にオープンします。朱銘美術館は構造から建築まで12年の歳月をかけて完成した台湾最大の屋外彫塑美術館です。台湾を代表する芸術家、朱銘の創作品、収蔵品が台北郊外の金山にある32,000余坪の敷地に集められています。1,000点近い朱銘の作品は彫塑と絵画がほぼ500点ずつです。朱銘の収蔵品にはピカソ、へンり・ムーアなどの世界的に有名な芸術家の作品も含まれています。
朱銘と「彫刻の森」
1995年に朱銘は日本の箱根にある「彫刻の森」開館25週年記念展に招かれ、多くの作品を展示しました。2つの屋内展示室と屋外の広場1つ、合計3つの展示スペースに展示された朱銘の作品は日本でも高い評価を得ました。朱銘美術館も「彫刻の森」同様に大型屋外彫塑美術館の形態を取ります。
人々に親しまれる芸術
朱銘美術館の中で注目すべきはアートギャラリー(「芸術長廊」)です。ホール(「芸術表演区」)と白鳥池を結ぶアーチ型の通路で、ここは屋外壁画の展覧コーナーになります。このアートギャラリーは芸術家と参観者の交流の場にもなる予定です。新しい世代の芸術家を選抜して、一定期間です。その芸術家にアートギャラリーにおいて作品を創作し、展示してもらいます。そうすることで参観者と芸術家に交流をはかり、人々が気軽に芸術と触れ合えるようにするという構想です。
様々な設備
美術館には朱銘自らが出したアイディアに沿って展示場の他にも様々な設備が整っています。400名を収容できる会議室、芸術家の団体に無料で提供するホール、芸術に関する商品を扱うアーケード、それに書店、レストランなどです。会議室には専門的な視聴覚設備も整っていて、研修会、講演会にも利用できます。