2000年11月26日にオープンした鶯歌陶瓷博物館は、台湾陶芸文化の里.鶯歌の特色を生かした博物館で、陶芸文化を通じて地元観光産業の発展や町おこしに貢献しています。また台湾に根差した陶芸文化と現代美術としての陶芸とを結び付け、台湾陶芸の国際化にも力を尽くしています。
館内は「テーマ常設館」と「特別展示室」からなっており、「テーマ常設館」は「陶芸技術の起源」から始まり、「台湾陶芸の発展」、「鶯歌陶芸の発展とその過程」、「先史から現代までの台湾陶芸の発展の姿を探って」と続き、最後に「未来の工業セラミック.精密セラミックの世界」に到る五つのエリアに分かれています。本館三階の四つの特別展示室と一階の「日だまり特別展示室」、地下一階の「陶芸回廊」は陶芸美術作品の展示室となっており、実験的作品や多様な作品の発表場所として国内外の陶芸アーティストに開かれています。展示室にはガラスの壁を透かして豊かな自然光が射し込み、その光に合わせて無限に変化する作品の質感と造形美を楽しむができるようになっています。とりわけ博物館の内外に灯りが点される夕暮れ時には、この建物の静かでストイックな雰囲気をじっくり味わうことができるでしょう。